Wire|ワイヤー ── 開発中

Fusionに、ワイヤ放電加工を。
金型の流儀のままで。

Fusion標準には、ワイヤ放電加工(ワイヤーカット)の機能がありません。Wireは、その領域を金型製作の実務の流儀で埋めるための開発中アドインです。ダイ穴、パンチ外形、ストリッパ穴——プレートの種別を選ぶと、現場で当たり前の段取りが、そのまま既定になります。

対象と範囲(第1版)

第1版は、順送・プレス金型の型パーツを中心とした2軸+テーパー(上下同形・固定角)加工に対応します。上下異形状(4軸)は次段階の開発対象です。

ダイ穴

ダイプレートの抜き穴。クリアランス、二番逃げ(ランド+テーパー)に対応。

パンチ外形

型パーツの外形仕上げ。角出し、分割加工、一型分の取り(ネスティング)に対応。

ストリッパ穴・ホルダー穴

パンチ逃げ・固定穴など。ヘソ逃しを既定で扱います。

一般部品

金型以外の2軸ワイヤ加工にも使えます。

使い方の流れ

図面にあるものを、図面の順序で。特別な準備は要りません。

輪郭+プレート種別スタート穴を選ぶパス自動生成プレビューNC出力

スタート穴はモデル上の穴から選択(新しく提案しません——図面には必ず入っているからです)。輪郭への進入は最短の直交点へ自動。空走区間は低エネルギーの条件で走り、加工開始位置で実加工条件へ切り替わります。プレート種別を選ぶと、ヘソや残しの既定がその種別の流儀に合わせて変わります。

機能(開発中)

ワイヤ担当が日々やっている段取りを、そのまま機能にしています。

残し(タブ)・叩き落とし

中子の落下対策。残しの位置・長さ・叩き落とし代を指定し、最後に残しカットで切り離します。

セカンドカット

荒→仕上げの多段加工。パスごとのオフセットと条件番号を条件テーブルで管理します。

二番逃げ(ランド+テーパー)

ダイの刃部ランドと逃げテーパーを指定。固定角テーパーに対応します。

ヘソ逃し

進入痕を管理するヘソ。円弧・矩形の逃し形状で、仕上げ省略を含めて扱います。ストリッパ穴・ホルダー穴では既定でONになります。

角出し

コーナーの外回りで角を立てます。内角には最小R(ワイヤ径+ギャップ)の警告を出します。

分割加工・切り順

外形・穴の分割加工に対応。押さえ位置を指定すると、分割と切り順が自動で整います。

渦巻仕上げ(無中子)

下穴径と仕上げ径の差が小さい穴を、中子を出さずに仕上げます。円形穴と長穴(パイロット等)に対応します。

クリアランス管理

パンチ・ダイの対応を登録すると、材質・板厚に応じたクリアランスを、パンチ基準/ダイ基準で自動適用します。

一型分のパンチ取り

一型分のパンチ群を1ブロックから取る配置・切り順ジョブ。密度優先/精度優先の2モードを用意します。

NC出力

機械の癖ごと、面倒を見る。

ソディック(JAPAX系譜)、三菱電機、牧野フライス、ファナックの各ワイヤ放電機向け出力を予定しています。加工条件は、機械側に登録済みの条件番号を呼び出す方式と、電気条件をNCに埋め込む方式の両方に対応する設計です。

ポストプロセッサ開発は弊社の本業です。標準対応機以外や、御社固有のコード体系への個別対応もご相談ください(ポスト開発)。

画面イメージ(開発中・後日掲載)

開発状況と先行案内

Wireは開発中の製品です。本ページの機能・仕様・対応機種・提供時期は、開発状況に応じて変更される場合があります。サブスクリプション形式での提供を想定し、Autodeskが公式に用意する枠組みに沿って配布・販売する予定です。

ベータ評価にご協力いただけるワイヤ加工の現場、先行案内をご希望の方、工具商社・機械商社・販売店様からのお取り扱いのご相談を歓迎します。実務の流儀に合っているか——現場の目で見ていただくことが、いちばんの開発支援です。