CAD/CAM移行は、ソフトの入れ替えではなく製造データ運用の再構築です

既存環境を残すべきか、Fusion等へ移行すべきか、専門システムを補完すべきかを判断するための考え方です。

CAD/CAM移行で起きやすい問題

データ

既存データがそのまま使えない、面品質が悪い、履歴や基準が失われるなどの問題があります。

加工工程

旧システムの加工ノウハウを、新しいCAMへそのまま移せるとは限りません。

POST・機械

POSTやNCデータが工作機械に合わないと、移行後の運用が止まることがあります。

一つの環境にまとめるか、工程ごとに補完するか。

一つのCAD/CAM環境にまとめることには、教育・運用・管理面の利点があります。特に標準的な設計・2軸・3軸加工、教育展開では有効です。

一方で、多軸加工、特殊POST、金型加工、樹脂流動解析、プレス成形解析、AM材料評価などでは、工程ごとに専門性の高いシステムを補完的に使う方が適している場合があります。

重要なのは、ソフトを増やすことではなく、既存環境を活かしながら、課題のある工程をどう補完し、製造データ運用としてつなげるかです。

判断の考え方

  • 標準加工・教育重視なら一つの環境に寄せる利点が大きい
  • 多軸・金型・専門CAEでは補完システムが有効な場合がある
  • 既存環境をすべて捨てず、残す範囲を整理する
  • POST、NCデータ、工作機械連携を先に確認する

確認すべき項目

項目確認内容
既存データCAD形式、変換品質、基準面、穴軸、履歴の扱い。
加工工程荒取り、仕上げ、多軸、金型加工、工具、治具、加工順序。
POST対象機械、制御仕様、軸構成、出力形式、既存POSTの有無。
NCデータ機械側での確認方法、手修正の有無、担当者依存の程度。
教育・運用担当者体制、引き継ぎ、旧環境との併用期間、社内標準化。

Jテクノでは、移行先を前提にした提案ではなく、現在の運用、対象機械、加工内容、担当者体制を確認し、移行すべき範囲と残すべき環境を整理します。

個別条件の確認について

本ページでは、技術判断の概要を紹介しています。実際の対応可否は、使用しているCAD/CAM/CAE、工作機械、POST、NCデータ、材料、目的、運用体制によって異なります。

具体的な調査、データ確認、POST作成、加工条件検討、解析条件設定、AM適用診断等は、有償支援として対応します。