3D4Makers 材料選定ガイド

材料名を先に決めるのではなく、評価目的・装置条件・造形条件から候補を絞るためのページです。

特殊材料は、材料販売より前に適用確認が必要です。

PEEK、PEI、PPSU、LUVOCOM® 3F、PCLなどは、汎用材料のように「買えばすぐ使える」前提では扱いにくい材料です。材料特性だけでなく、装置温度、チャンバー、ノズル、乾燥、造形サイズ、評価条件が結果に大きく影響します。PLA(ポリ乳酸)のようにFDM/FFFで扱いやすい材料でも、製品用途では硬度、靭性、使用温度域、長期寸法安定性を確認する必要があります。

Jテクノでは、材料販売、AM技術支援、DMSの知見を分けず、用途に対してどの材料が候補になるか、どこにリスクがあるかを整理します。

最初に決めること

  • 評価したい特性は何か
  • 使用予定装置で温度・乾燥条件を満たせるか
  • 試験片か、部品形状か
  • 研究・評価段階か、最終用途か
  • 材料購入だけか、造形条件検討も必要か

高温樹脂材料は、材料名ではなく造形環境で切り分けます。

Jテクノでは、2018年頃からPEEK、PEKK、PAEK、PEI、PPSUなどの高温樹脂・スーパーエンプラ材料の造形評価に取り組んできました。

その経験上、高機能材料では「どの材料を買うか」よりも、使用予定装置が温度・乾燥・チャンバー・ノズル・造形サイズの条件を満たせるかを先に確認することが重要です。高温樹脂では、層間接着のための熱履歴と、収縮・残留応力・反りを抑えるための熱管理を同時に考える必要があります。

判断の前提

  • 材料物性と造形品物性は同じではない
  • 造形条件の具体値は装置・形状・評価目的で変わる
  • 技術条件の検討は、有償支援として扱う場合があります

目的別の候補材料

実際の選定では、TDS/SDS、造形条件、在庫・納期を確認して絞り込みます。

目的候補になりやすい材料確認すべき点
研究用途・生分解性材料Facilan™ PCL100、PLLA研究目的、温度条件、最終用途、法規制・認証の扱い。
高耐熱・高機能部品評価PEEK、PEKK-A、PPSU、PEI ULTEM™系、PI Z2ノズル・チャンバー温度、乾燥、収縮、後処理。
剛性・寸法安定性の評価PEEK CF、PPS CF、PAHT CFノズル摩耗、繊維入り材料の吐出、異方性、面品位。
工業用途の機能性材料評価LUVOCOM® 3F PEEK / PEKK / PEI / PPS / PAHT 系要求特性、規格、品質保証、装置適合性。
義肢装具・医療研究関連Facilan™ Ortho、Facilan™ PCL100研究・評価用途の範囲、人体・医療用途での使用責任。

装置条件チェック

材料候補を出す前に、下記の情報があると判断が早くなります。

温度

  • ノズル最高温度
  • ベッド最高温度
  • チャンバー温度と安定性
  • ホットエンド・押出機の耐熱仕様

材料管理

  • 乾燥機の有無
  • 乾燥温度・時間の管理
  • 開封後保管方法
  • 使用量と試験回数

機械要素

  • ノズル材質・径
  • CF材使用時の摩耗対策
  • ビルドプレート・接着方法
  • 造形サイズと反り対策

見積・材料相談

掲載材料は価格・在庫・納期が変動します。使用目的、材料名、径、数量、希望納期、使用予定装置を確認したうえで、販売可否と見積をご案内します。

最初に確認したい事項

  • 材料名・フィラメント径・数量・希望納期
  • 使用予定装置、ノズル温度、ベッド温度、チャンバー有無
  • 乾燥機の有無、保管方法、連続使用量
  • 研究用途・評価目的・最終用途の有無
  • 造形相談、試験片作成、材料評価支援の要否

問い合わせ先

3D4Makers材料・特殊材料については総合窓口で受け付けます。

contact@j-techno.biz

医療・人体・認証が関わる用途は、研究・評価段階であっても使用者側で適合性、法規制、品質保証を確認してください。